pslegend
GMTのversion4以降から導入された凡例を書くためのコマンドです.

※使用環境:GMT4.3.1,Windows XP
pslegendで検索してこのホームページを訪問してくださる方が少なからず
いらっしゃるので取り急ぎですが,pslegendで作図してみました.
時間があるときに色々試してみたいと思います.

スクリプトはshファイルに保存→cygwinでsh ***.shで作図しています.
実行時に「バッチファイルがない」と表示されますが図は描けます.

他のサイトではWindowsでpslegendを使う場合はecho off→***.batファイル
作成→call ***.bat→echo off…と書いてあるところが多いです.しかし,
私の環境ではcallがcommand not foundになってしまうので,困り果てて,
GMTの本家のホームページのexampleページを参考にスクリプトを作りました.

ご意見・ご感想・アドバイス等あればお手数ですが以下までお願いします.


また,「無事描けた!」「ここ違うのでは?」等,BBSにお書き込みいただけると
今後スクリプトの公開のモチベーションアップになりますので,是非書き込んで
いただけると有難いです.



<スクリプト>
#!/bin/sh

gmtset HEADER_FONT_SIZE 20
gmtset ANOT_FONT_SIZE 18
gmtset LABEL_FONT_SIZE 20
gmtset LABEL_FONT Helvetica

output=gmt_pslegend.ps

range=0.0/10.0/-10.0/10.0

psbasemap -R$range -JX24.0c/15.5c -Ba1.0f0.1:"X axis":/a2.0f1.0:"Y axis"::."Pslegend Sample":WSne -G255 -X2.8c -Y2.8c -K > $output

pslegend -R -JX -D0.5/9.0/3.7c/3.7c/TL -Fthick -K -O << END >> $output
N 1
S 0.2c s 0.5c 0/0/255 0.25p 0.6c North
S 0.2c s 0.5c 0/255/0 0.25p 0.6c East
S 0.2c s 0.5c 255/0/0 0.25p 0.6c South
S 0.2c s 0.5c 255/20/147 0.25p 0.6c West
S 0.2c s 0.5c 0/0/0 0.25p 0.6c AMeDAS
END

rm .gmtcommands4
rm .gmtdefaults4
<解説>
 上記スクリプトをコピペして,秀丸等のテキストエディタに貼り付け実行して
もらえれば描けるはず…です.

 pslegend以下を解説していきます.

 -D0.5/9.0/3.7c/3.7c/TL
  →オレンジの設定赤の数字(座標)位置に,緑の大きさで凡例をプロット.
   上の例では,凡例のボックスはTL(Top Left),すなわち左上隅が(0.5,9.0)
   の位置に,縦3.7cm×横3.7cmの凡例をプロット.
   位置の設定はT(Top),M(Middle),B(Bottom)とL(Left),C(Center),R(Right)
   の組み合わせで設定.

 -F
  →凡例を枠で囲む.

 N 1
  →凡例の列数.ここでは1列.横長の凡例を作りたいときは凡例の要素数を指定
   すれば横1列の凡例が作成できる.

 S 0.2c s 0.5c 0/0/255 0.25p 0.6c North
  →S シンボルの指定.
  →0.2c 左側の凡例の枠線から0.2cmの位置にシンボルをプロット.
  →s 0.5c 0/0/255 0.25p sはシンボルの形を指定.psxyと同様.
    ここでは■(s)を0.5cmの大きさで青色(0/0/255)でプロットする.
    シンボルを囲む枠線の太さは0.25p.
<参考文献>
●http://home.kanto-gakuin.ac.jp/~nmaeda/gmtpk/index.php?%CB%DE%CE%E3
●http://gmt.soest.hawaii.edu/gmt/examples/ex25/gmt_example_25.html